楽(がく)はサカモトデイズのスラー一派幹部で、19巻167話「深淵を覗く」で篁に胸を貫かれて倒れた殺し屋だ。鈴木祐斗が「超強い」と公言する戦闘狂のゲーマーで、殺連関東支部40人を2分で壊滅させた実力者でもある。
俺には後輩や部下が体を張って自分を守ってくれた経験がない。だからボロボロの体で有月を守るために飛び出した楽の姿は、敵キャラだと分かっていても胸を打った。
公式に死亡確定はされていない。だが熊埜御(くまのみ)の「楽やハルマがいなくても」という発言、世紀の殺し屋展以降の登場シーンゼロという事実を考えれば、死亡の可能性は極めて高い。ネット上では「死亡確定派」と「生存説派」の論争が続いている。
だが俺の結論は違う。楽は「死んだか生きてるか」ではなく「やり切ったかどうか」で語るべきキャラだ。
⚠️ ネタバレ注意:この記事には『SAKAMOTO DAYS』本誌掲載分(〜19巻167話付近)までのネタバレが含まれます。
楽のプロフィール|年齢・声優・武器・基本情報
楽はスラー(有月)一派の中核メンバーで、無気力な外見と圧倒的な戦闘力を併せ持つ24〜25歳の殺し屋だ。
基本プロフィール
楽の年齢は作中で明言されていないが、公式ファンブック『殺し屋ファイル』に「2012年4月時点で14歳」という記述があり、物語の時間軸が2022年以降と想定されることから24〜25歳と推定される。誕生日は11月27日(射手座)、身長は179cm(公式ファンブック)または182cm(坂本商店回覧板)、体重80kg、血液型はB型。利き手は両利きで、左右どちらの手でも武器を自在に操る。
| 📋 楽(がく) プロフィール | |
|---|---|
| 名前 | 楽(がく) |
| 年齢 | 24〜25歳(推定/公式ファンブック「2012年4月時点で14歳」より) |
| 誕生日 | 11月27日(射手座) |
| 身長 | 179cm(公式ファンブック)/182cm(坂本商店回覧板) |
| 体重 | 80kg |
| 血液型 | B型 |
| 利き手 | 両利き |
| 趣味 | ゲーム(20時間以上プレイする日も) |
| 好きなもの | 強い奴 |
| 嫌いなもの | 弱い奴 |
| 所属 | ×(スラー)一派 |
| 出身 | アルカマル(殺連直営の児童養護施設) |
| 武器 | ランチャー仕込みの鉄製・肉叩き型武器(ミートハンマー型) |
| 声優(アニメ) | 内山昂輝 |
| 初登場 | 原作6巻第50話「自転車」 |
趣味はゲームで、好きなものは「強い奴」、嫌いなものは「弱い奴」というストイックな価値観を持つ。
出身は「アルカマル」と呼ばれるかつての殺連直営の児童養護施設だ。アルカマルは一般的な孤児院とはまるで違い、ORDERを人工的に作り出す計画の一環として子どもたちに殺しの教育を叩き込む施設として機能していた。楽はアルカマルで幼少期から殺しの技術を仕込まれて育った。
無気力ゲーマー気質と戦闘狂のギャップ——このギャップが楽の全ての魅力の源だ。
普段の楽は20時間以上ゲームをプレイし続けるほどの廃ゲーマーで、格闘ゲームをしながらイメージトレーニングを行う独自の修行法を持っている。だるそうな態度で周囲と接し、やる気のなさを全身から漂わせている。だが戦闘になった瞬間、楽の目つきは一変する。「殺しはただのゲーム、楽しまないともったいない」という持論のもと、ゲーム感覚で敵を殲滅し、殺しそのものを楽しむ戦闘狂の顔が現れる。
初登場は原作6巻第50話「自転車」。スラーによる殺連関東支部の急襲に向かう形で物語に姿を見せた。
武器と戦闘スタイル
楽のメイン武器はランチャー仕込みの鉄製・肉叩き型武器(ミートハンマー型の重厚な鈍器)だ。鉄でできた重量級の武器で、表面に鋭い棘がついており、近接戦闘で相手の防具や武器を粉砕する破壊力を持つ。
| メイン武器 | ランチャー仕込みの鉄製・肉叩き型武器(ミートハンマー型)。重量級の鈍器で防具・武器を粉砕 |
|---|---|
| パワー | 桁違いの筋力で人の首を吹き飛ばす一撃。重量武器を片手で振り回す |
| 防御 | 武器を高速回転させて防御壁化、銃弾を弾く |
| 徒手空拳 | 中国武術「寸勁(ワンインチパンチ)」を会得、武器なしでも戦闘力維持 |
| 利き手 | 両利き。左右どちらでも同じ精度で武器を操る |
| 特殊技術 | リモート操作(軟柔の身体を遠隔操作してJCC編入試験で戦闘) |
両利きの特性を活かし、左右どちらの手でも同じ精度で武器を振るえる。桁違いのパワーで人の首を吹き飛ばすほどの一撃を放ち、振り回したハンマーを高速回転させて防御壁としても使用する。重量武器は通常扱いが難しいものだが、楽はその圧倒的な筋力で自在に操る。
さらに楽は中国武術の「寸勁(すんけい・ワンインチパンチ)」も使いこなす。寸勁とは、拳を引かずに至近距離から一瞬で大きな衝撃を相手に叩き込む技術だ。武器を失った状態でも戦闘力が大きく落ちない格闘術として機能している。篁との最終決戦では、迫りくる刀身を歯で噛み折るという規格外の戦い方を見せた。
声優・アニメ情報
楽の声優は内山昂輝が担当する。2025年3月22日、AnimeJapan 2025でのアニメ『SAKAMOTO DAYS』第2クールキービジュアル初公開時に正式発表された。
内山昂輝は『機動戦士ガンダムUC』バナージ・リンクス役や『僕のヒーローアカデミア』死柄木弔役、『ドラゴンボールDAIMA』グロリオ役など、影のある青年キャラクターを数多く演じてきた声優だ。SNSでは内山昂輝の楽役に「ハマり役」と好意的な反応が多かった。
アニメ『SAKAMOTO DAYS』は2025年1月11日〜3月22日に第1クールが放送され、2025年7月14日〜9月22日に第2クールが放送された。第1クール+第2クールで全22話の分割2クール構成だ。楽の登場は第2クールからとなっている。
→サカモトデイズ 打ち切り理由とパクリ問題|連載状況・銀魂類似・実写キャスト・アニメ評価まで
楽の強さ|殺連関東支部2分壊滅の戦闘力
楽は殺連関東支部の精鋭40人を2分で壊滅させた、作中屈指の戦闘力を持つ殺し屋だ。具体的な戦績を時系列で並べると、その異常な強さが浮かび上がる。
| 💪 楽の主要戦績一覧 | ||
|---|---|---|
| 時期 | 相手 | 結果 |
| 6巻50話「自転車」 | 殺連関東支部の精鋭40人 | 2分で壊滅(1人3秒計算) |
| 6〜7巻(殺連関東支部襲撃) | 篁(初戦) | 右腕&右耳を切断されるも逃亡成功(篁から逃れた最初の男) |
| JCC編入試験編 | 坂本太郎・シン他 | 軟柔の身体を遠隔操作して圧倒 |
| 17巻150話〜18巻152話 | 南雲与一 | 南雲の透明な刃で大ダメージ→「ぶっ殺しRTA」突入 |
| 19巻167話「深淵を覗く」 | 篁(再戦) | 篁の右目から右耳を切り裂くも胸を貫かれ倒れる |
殺連関東支部を2分で壊滅
楽の異常な強さを最も端的に示すエピソードが、殺連関東支部の壊滅だ。殺し屋の管理組織である殺連の関東支部には精鋭40人が詰めていたが、楽はたった2分でその全員を戦闘不能に追い込んだ。
殺連の構成員は一般人とは比較にならない戦闘訓練を受けた殺し屋のプロフェッショナルだ。40人を2分で殲滅するというのは、1人あたり3秒で倒した計算になる。数の利、地の利、装備の利——全てを無効化する圧倒的な個の力が楽にはある。
篁とサシでやり合って逃れた最初の男——この一点で楽の異常性は証明されている。
作中最強クラスの殺し屋である篁との初戦で、楽は右腕と右耳を切断されながらも逃亡に成功した。鹿島の蘇生処置で右腕は接合され、戦闘力を維持して再戦に挑むことになる。坂本太郎や南雲ですら篁の前では絶望的な戦力差を見せつけられた中、篁との初戦から逃れた最初の男という事実は、楽の戦闘力を語るうえで外せない。

精鋭40人を2分で壊滅……楽の戦闘力は「強い」なんて言葉じゃ足りない。もはや災害レベルだ。
JCC編入試験編——軟柔をリモート操作で坂本と対戦
楽の特殊な戦闘能力はJCC(日本殺し屋育成機関)編入試験編でも発揮された。楽はJCC編入試験編で軟柔(しなや)の身体を遠隔操作し、坂本太郎やシンと対戦している。
軟柔は推薦組として三次試験から参加した受験生だが、実際は楽が募集していたアルバイトに応募しただけの一般人だ。本人は寝ており、楽がゴーグルとグローブを介して軟柔の身体を遠隔操作していた。リモート操作という戦闘スタイルは楽のゲーマー気質と見事に噛み合っている。ゲームのコントローラーを操る感覚で他人の身体を動かし、遠隔地から戦闘を行う。新たな駒となる人材を見極めるための潜入であり、坂本太郎・シン・他の受験生・試験官たちを軟柔の身体を介して圧倒した。
楽vs南雲——「ぶっ殺しRTA」の全貌
楽は17巻150話「いじめっ子」から18巻152話「RTA」にかけて南雲与一と激突し、南雲の「透明な刃」で大ダメージを受けた。だがこの戦闘の真の見せ場は、致命傷を受けてからの「ぶっ殺しRTA」と、戦闘後に判明した変装フェイクの真相だ。
- ▶ ① 17巻150話「いじめっ子」|戦闘開始
- パワーは楽が上回り、スピードは五分。互角の戦力差で激闘を繰り広げる。
- ▶ ② 17巻151話「南雲VS楽」|透明な刃
- 南雲が新武器「透明な刃」を披露。視認できない刃で楽に致命傷を与える。
- ▶ ③ 18巻152話「RTA」|「ぶっ殺しRTA」宣言
- 致命傷を受けた楽は「こっからは…ぶっ殺しRTAだ」と宣言。死ぬ前に勝つタイムアタックに突入。
- ▶ ④ 18巻153話「殺しに必要なもの」|入れ替わりの真相
- 坂本とシンが「南雲の瀕死体」を発見。実は南雲が変装させた楽だった——変装名人の真骨頂。
南雲との戦闘——透明な刃で大ダメージ
南雲vs楽の戦闘は17巻150話「いじめっ子」で幕を開けた。ORDERの変装名人として知られる南雲と、スラー一派の切り込み隊長である楽。パワーは楽が上回り、スピードは五分という戦力差の中で戦闘は推移した。
勝負を決めたのは南雲の新武器「透明な刃」だ。視認できない刃で楽に大ダメージを与えた。南雲は変装の天才としてだけでなく、巨大な六徳ナイフを始めとした多彩な武器を駆使する戦闘スタイルを持っており、楽との戦いでは長いナイフ・鎌・斧・刀のような武器による二刀流など、多様な武器を使い分けた。透明な刃による一撃は、楽の反応速度をもってしても回避困難だった。
南雲は楽との戦闘中に楽の戦闘センスを高く評価しており、「全盛期の坂本を彷彿とさせる身体能力や体術」と認めている。さらに「ボスである有月とどっちが強いの?」と質問するほど、楽の実力を測りかねていた。ORDERとして数多の殺し屋を相手にしてきた南雲が、楽の実力を全盛期の坂本に並べて評価した事実は、楽の戦闘力の凄まじさを裏付けている。
「ぶっ殺しRTA」——命を賭けたタイムアタック
南雲から致命傷を受けた楽は、「こっからは…ぶっ殺しRTAだ」という言葉を口にした。RTAとはリアルタイムアタックの略で、ゲームをいかに早くクリアするかを競うプレイスタイルを指す。
「ぶっ殺しRTA」——自分の命を賭けたタイムアタック宣言。楽はゲーマーとして死の瀬戸際までキャラクターを貫いた。
命のやり取りをゲームのタイムアタックに例える。ふざけているようで、楽は本気だ。楽にとって戦闘はゲームの延長線上にあり、自身が先に死ぬか、それとも勝って生き永らえるかの「タイムアタック」という発想で、最後の力を振り絞った。
ゲーマー気質と戦闘狂の二面性が「ぶっ殺しRTA」という一言に凝縮されている。死の瀬戸際でも楽は楽のままだった。泣きも喚きもせず、最後の瞬間までゲーマーとして振る舞い続けた。「ぶっ殺しRTA」は楽というキャラクターの本質を一言で表す名言だ。
南雲による変装フェイク——入れ替わりの真相
楽と南雲の戦闘には驚愕の後日談がある。18巻153話「殺しに必要なもの」で明かされた入れ替わりの真相は、読者の度肝を抜いた。
南雲は楽を倒した後、瀕死の楽を自分の死体に偽装し、自分は楽の姿に変装した。坂本太郎とシンが現場で発見した「南雲の瀕死体」は、実は南雲に変装させられた楽だった。南雲は変装の天才という能力を最大限に活用し、楽を自分の身代わりに仕立てた。
入れ替わりに気づいたのは鹿島だ。鹿島は治療中、不可思議なタトゥーや身体の状況から目の前の人物が南雲ではなく楽であると見抜いた。鹿島はすぐに楽の蘇生処置を開始し、楽は19巻164話「篁」あたりで意識を取り戻し、戦線復帰を果たす。
一方の南雲は楽の姿に変装した状態でスラー一派に潜入していた。南雲は楽になりすますことで、敵の懐深くに入り込み、有月(スラー)に致命傷を負わせる大胆な奇襲を仕掛けた。変装名人・南雲の真骨頂が発揮された作戦だった。

南雲が楽に変装してスラー一派に潜入してたなんて……! 初読の時、鳥肌が止まらなかった……!
楽の死亡シーン|vs篁——「深淵を覗く」での最後
楽は19巻167話「深淵を覗く」で篁に胸を貫かれ、作中最も壮絶な戦闘描写を迎えた。直前の164話〜166話で楽がどのように篁に挑んだか——その時系列を並べると、楽の覚悟が見えてくる。
- ▶ 164話「篁」|篁参戦・楽が意識を取り戻す
- 坂本・南雲・有月が篁と対峙。鹿島の蘇生を経た楽が意識を取り戻し始める。
- ▶ 165話「バリアフリー」|楽復活
- 坂本が単独で篁に挑むも歯が立たず。意識不明だった楽が完全復活し、戦線に戻る。
- ▶ 166話「偽狂者」|楽&ハルマ&有月vs篁
- 有月の仮説(殺気のない攻撃を篁は感知できない)を元に、有月が蛇腹剣で篁の右腕を拘束。だが篁は自ら右腕を切り落として再接着、ハルマを真っ二つに両断する。
- ▶ 167話「深淵を覗く」|楽の最後
- 楽が背後から篁を強襲。刀身を歯で噛み折り、折れた刀身で篁の右目から右耳まで切り裂く。だが反撃で胸を貫かれ、楽は倒れる。以降立ち上がることはなかった。
ボロボロの状態で篁に挑む
楽が篁と対峙したのは、鹿島の蘇生で復活した直後のことだ。南雲との死闘で瀕死の重傷を負い、鹿島の懸命な蘇生処置によって意識を取り戻した楽。回復も不十分なまま、楽は戦場に戻った。
篁は坂本太郎や南雲すら圧倒する作中最強の殺し屋だ。ORDERの一員として君臨し、人を斬ることに一切の迷いを持たない。
→サカモトデイズ 篁 死亡・生存説・強さ考察|167話「チッ」の意味・骸区・声優まで全解説
167話では、有月が立てた「篁は殺気のない攻撃を感知できない」という仮説を元に、有月が殺気を消した蛇腹剣で篁の右腕を拘束する作戦が成功する。だが篁は躊躇なく自分の右腕を切り落とし、瞬時に切断された腕を再接着して戦闘を継続。容赦のない反撃で、有月を庇ったハルマを真横に両断してしまう。
仲間を失った直後、坂本と南雲が篁に挑むが、二人がかりでも完全に防がれて競り負ける状況に。その絶体絶命の場面で、ボロボロの楽が背後から篁を強襲した。
篁の刀身を噛み折った——楽だけが篁に傷を負わせた
楽は空中に飛び立ち、背後から篁を強襲した。篁はすぐさま反転して刀を横薙ぎに振り被り、刀身は楽の頭部に命中——するかと思いきや、楽は刀身を歯で噛んで止めた。
頬を切られながらも、楽は歯で篁の刀身を噛み折って即死を免れた。さらに折れた刀身を咥えたまま、篁の襟首を掴み、咥えた刃を振りかぶる。篁は辛うじて身を反らして直撃を回避するも、楽は篁の右目から右耳にかけて深い切り傷を負わせることに成功した。
篁に傷を負わせた——刀身を口で噛み折り、折れた刀身を咥えたまま篁の右目から右耳まで切り裂いた。捨て身の捨て身でこの偉業を達成した楽の戦いは、作中でも語り草となっている。
だが楽の快進撃もここまで。篁は折れた刀身をそのまま使用し、楽の胸を貫いた。この攻撃が致命傷となり、楽はその場に倒れる。これ以降、楽が立ち上がることはなかった。

刀身を歯で噛み折って、折れた刃で篁の顔を切り裂く……。人間の限界を超えた戦い方だ。楽にしかできない芸当だと思う。
死亡は何巻何話か——17巻149話から19巻167話の時系列
楽の死亡描写は19巻167話「深淵を覗く」で描かれた。篁の折れた刀身に胸を貫かれた楽は、そのまま倒れ、以降のコマで立ち上がることはなかった。
楽の最後の戦いに至るまでの時系列を並べた。世紀の殺し屋展編は16巻141話から始まり、楽を取り巻く状況が大きく動いた。17巻150話「いじめっ子」〜18巻152話「RTA」で南雲vs楽の死闘が展開。18巻153話「殺しに必要なもの」で南雲による入れ替わりの真相が判明し、楽が南雲の姿に変装させられていた事実が明かされた。
鹿島の蘇生処置を経て19巻164話「篁」終盤で楽は意識を取り戻す。だが回復は不十分なままだった。19巻165話「バリアフリー」〜166話「偽狂者」にかけて坂本・南雲・有月・楽・ハルマと篁の戦闘が展開し、誰一人として篁を止められない状況が描かれた。そして19巻167話「深淵を覗く」で楽は篁の折れた刀身に胸を貫かれ、倒れた。
16巻141話から19巻167話まで、世紀の殺し屋展編の中で展開された楽の戦いは、167話「深淵を覗く」をクライマックスとして幕を閉じた。
楽の生存説と死亡確定の根拠
楽の生死は公式に確定していないが、死亡を示唆する根拠が複数存在し、生存の可能性は低いと考えられる。両論の根拠を並べると、論争の構造が見えてくる。
| 🔴 死亡説の根拠 | 🔵 生存説の根拠 |
|---|---|
| ① 致命傷の深刻さ:篁の折れた刀身が胸を完全貫通 | ① 公式の死亡確定描写なし:「倒れた」描写で止まる |
| ② 鹿島の蘇生直後の二度目の致命傷で身体限界 | ② 明確に両断されたハルマと違い、バラバラ描写なし |
| ③ 世紀の殺し屋展以降、登場シーンがゼロ | ③ スラー・赤尾リオン・篁など致命傷から復活した前例 |
| ④ 熊埜御「楽やハルマがいなくても私たちで十分」発言 | ④ 単行本退場演出(「BYE」など)が描かれていない |
死亡説4:生存説4の同点だが、生存説は全て「消極的な根拠」——積極的に生存を裏付ける材料は乏しい。
死亡確定の根拠
楽の死亡を裏付ける根拠は大きく3つある。
第一に、致命傷の深刻さだ。篁の折れた刀身が楽の胸部を完全に貫通している。南雲との戦闘でも致命傷を負ったが、鹿島の蘇生で復活できた。しかし篁戦の時点で楽はすでに鹿島の蘇生で復活した直後の消耗状態にあり、二度目の致命傷を受けた身体が再び耐えられるとは考えにくい。
第二に、登場シーンの消失だ。世紀の殺し屋展以降、楽は原作に一切登場していない。生存しているなら何らかの形で描かれるはずだが、楽の姿はコマの片隅にすら映っていない。
熊埜御の「楽やハルマがいなくても」——この発言でハルマと同列に語られた時点で、楽の死亡可能性は極めて高い。
第三の根拠が、熊埜御の「楽やハルマがいなくても私たちで十分」という発言だ。ハルマは作中で明確に死亡が確定しているキャラクターであり、熊埜御が楽をハルマと同列に「いなくても」と語った事実は重い。スラー一派の仲間である熊埜御が、楽の不在を前提として行動している。
生存説の根拠
一方で、楽の生存を示唆する状況証拠も存在する。
最大の根拠は「公式の死亡確定描写がない」という事実だ。ハルマのように明確に真っ二つに両断されたキャラクターと違い、楽は「胸を貫かれて倒れた」描写で止まっている。明確にバラバラにされたわけではないため、生存説の余地がある。
サカモトデイズでは致命傷を負いながら復活したキャラクターが複数存在する。スラー(有月)は坂本に殺されたはずなのに何故か生存し物語に再登場した。赤尾リオンも一度退場したかに見えたが、別人格として有月の中に登場している。篁ですら生存説が根強く残っている。
スラー・赤尾リオン・篁の事例を踏まえると、サカモトデイズの世界観では「致命傷=死亡確定」とは限らない。楽が将来的に復活する可能性はゼロではない。
ただし、楽の場合は南雲戦の致命傷からの蘇生→篁戦での二度目の致命傷という経緯があり、身体的な限界を超えている。生存説は「公式の死亡確定がない」という消極的な根拠に依存しており、積極的に生存を裏付ける材料は乏しい。
37歳が断言する——楽は「やり切った男」だ
楽の生死論争に対する俺の結論は明確だ——「どっちでもいい。楽はやり切った」。なぜそう言い切れるのか。楽が体現した3つの価値で答える。
| ① 絶対的な忠誠 | 「ぶっ殺しRTA」と言いながらも、最後は有月のために命を投げ打った |
|---|---|
| ② 立場を超える熱さ | 敵キャラなのに「応援したくなる」——大切な人を守る覚悟は普遍的 |
| ③ キャラとしての完成 | 死亡しても生存しても「やり切った男」——どちらの結末でも揺らがない |
「スラーが羨ましい」——後輩が体を張ってくれた経験がない
フリーランスとして15年。俺には後輩や部下が体を張って自分を守ってくれた経験がない。
後輩が体を張って自分を守ってくれた経験がないフリーランスには、スラーが異常に羨ましく見える。
楽のような男が自分のために命を投げ打ってくれる関係——そんな関係を築けたスラー(有月)が羨ましい。楽は有月に対して絶対的な忠誠心を持っている。有月のためなら命を捨てる覚悟が、言葉ではなく行動で証明された。後輩がいない孤独な仕事を続けてきたからこそ、楽のあの行動の重さがわかる。
楽がスラー一派に所属していたのは「暗殺者として雇われたから」ではない。アルカマルで孤児として育ち、有月と出会い、有月のために戦うことを選んだ。楽の行動原理の根底にあるのは有月への慕情だ。命を投げ打つ覚悟は、雇用関係からは生まれない。
「敵キャラなのに応援してしまった」——篁戦の飛び出し
ボロボロの状態で、坂本や南雲すら圧倒する化け物・篁の前に、有月を守るためにヒーローのように飛び出してきた楽。読んでいて鳥肌が立った。
ボロボロの状態で有月を守るために飛び出してきた楽——敵キャラなのに応援してしまった。普段ふざけている男が命を投げ打つ瞬間の熱さは、ジャンルを超えて人を動かす。
普段はゲームしてふざけている若者が、命を投げ打ってでもトップを守ろうとする。楽はスラー一派の敵キャラだ。坂本太郎にとっての敵であり、読者が感情移入すべきは本来、坂本側のはずだ。だが篁戦で有月を守るために飛び出した楽を見た瞬間、敵味方の区別が消えた。「こいつ、めちゃくちゃ熱い男じゃないか」と胸を打たれた。敵キャラなのに不覚にも応援してしまった。
楽の行動は「敵か味方か」という物語の構造を超越している。大切な人を守るために命を賭ける——楽の行動原理は立場を超えて人の心を動かす普遍的な力を持っている。
生死論争への結論——「どっちでもいい。やり切った」
競合記事は全員「死亡か生存か」の二択に閉じ込められている。致命傷だから死亡確定だ、いや公式確定がないから生存の余地はある——どちらの主張も根拠を並べて論争を繰り広げている。
俺の結論は「どっちでもいい」だ。
楽は篁に傷を負わせた——刀身を口で噛み折り、折れた刀身を咥えたまま篁の右目から右耳まで切り裂いた。
坂本太郎にも南雲与一にも成し遂げられなかった偉業を、楽は鹿島の蘇生から復活した直後の満身創痍の状態で達成した。有月を守るためにボロボロの身体で篁の前に飛び出し、最後の最後まで戦い抜いた。
「どっちでもいい」——死亡しても「やり切った男」として記憶される。生存しても「やり切った男」として帰ってくる。キャラとしてこれ以上ない形で完成している。

敵キャラなのに「やり切った」と言い切れるキャラクターは、そうそういない。楽は俺にとって、サカモトデイズで一番心に残った男だ。
よくある質問(FAQ)
- Q 楽は死亡した?生きてる?
- 楽は19巻167話「深淵を覗く」で篁の折れた刀身に胸を貫かれて倒れた。公式の死亡確定描写はないものの、世紀の殺し屋展以降の登場シーンがゼロであり、熊埜御の「楽やハルマがいなくても私たちで十分」という発言から死亡の可能性が極めて高いと考察されている。ただしスラー・赤尾リオン・篁などの致命傷から復活した前例があるため、完全には否定できない。
- Q 楽の死亡は何巻何話?
- 楽の死亡描写は19巻第167話「深淵を覗く」で描かれ、篁の折れた刀身に胸を貫かれた致命傷が決定打となった。南雲との戦闘(17巻150話〜18巻152話)で一度瀕死に陥り、鹿島の蘇生で復活した直後の篁戦で再び致命傷を負った経緯がある。
- Q 楽の声優は?
- 楽の声優は内山昂輝が担当しており、2025年3月22日にAnimeJapan 2025での『SAKAMOTO DAYS』第2クールキービジュアル公開時に正式発表された。内山昂輝は『機動戦士ガンダムUC』のバナージ・リンクス役や『僕のヒーローアカデミア』の死柄木弔役でも知られる実力派声優だ。
- Q 楽の年齢・身長・誕生日は?
- 楽の年齢は公式ファンブック『殺し屋ファイル』の「2012年4月時点で14歳」記述から24〜25歳と推定される。誕生日は11月27日(射手座)、身長は179cm(公式ファンブック)または182cm(坂本商店回覧板)、体重80kg、血液型B型、両利きの青年だ。出身はアルカマルというかつて存在した殺連直営の児童養護施設で、ORDERを人工的に作る計画の一環として殺しの教育を仕込まれて育った。
- Q 楽の武器・戦闘スタイルは?
- 楽のメイン武器はランチャー仕込みの鉄製・肉叩き型武器(ミートハンマー型)で、桁違いのパワーで人の首を吹き飛ばす一撃や武器を高速回転させた防御壁として使用する。徒手空拳では中国武術「寸勁(ワンインチパンチ)」を会得しており、武器なしでも戦闘力が落ちない。両利きで左右どちらでも武器を操り、JCC編入試験編では軟柔の身体を遠隔操作するリモート戦闘も披露した。
- Q 楽は「ぶっ殺しRTA」って何?
- 「ぶっ殺しRTA」は18巻152話「RTA」で南雲から致命傷を受けた楽が口にした名言。RTAとはリアルタイムアタックの略で、ゲームをいかに早くクリアするかを競うプレイスタイルを指す。楽は自分が先に死ぬか勝って生き永らえるかの「タイムアタック」という発想で最後の力を振り絞った。ゲーマー気質と戦闘狂の二面性が凝縮された一言だ。
まとめ|やり切った男を忘れない
ここまで楽というキャラクターを、プロフィールから戦闘、死亡シーン、生存論争まで振り返った。最後にこの記事の核を一行に凝縮しておく。
楽は生死ではなく、やり切ったかどうかで語るべきキャラクターだ。
19巻167話「深淵を覗く」で篁の折れた刀身に胸を貫かれて倒れた楽。公式の死亡確定はないが、登場シーンの消失と熊埜御の発言から死亡の可能性は極めて高い。だが楽の真の魅力は「死んだかどうか」の先にある。
| 圧倒的戦闘力 | 殺連関東支部の精鋭40人を2分で壊滅させた |
|---|---|
| 篁との初戦からの逃亡成功 | 篁とサシでやり合って逃れた最初の男 |
| 「ぶっ殺しRTA」 | 致命傷を受けても最後までゲーマーとしての美学を貫いた |
| 篁に傷を負わせた偉業 | 坂本にも南雲にもできなかったこと——刀身を噛み折り篁の右目から右耳を切り裂いた |
有月を守るためにボロボロの身体で篁の前に飛び出し、最後の一瞬まで戦い抜いた楽。死亡していても「やり切った男」として記憶に残る。生存して帰ってきても「やり切った男」として物語に復帰する——楽というキャラクターは、生死に関係なく完成されている。

楽のこと、絶対忘れない。もし原作で復活したら泣くと思う……!



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