ドロヘドロの煙(エン)は、キノコを生やすだけの能力で魔法使い界の頂点に立った男だ。
敵対する者には一切の容赦がない冷酷なマフィアのボス。だが一度「身内」と認めた奴への面倒見は異常で、得体の知れない小動物キクラゲには赤ちゃん言葉でデレデレになる。煙ファミリーには履歴書も協調性もいらない。「使えるか、気に入るか」——たったそれだけで拾い上げて飯を食わせる組織だ。
俺はアニメからドロヘドロに入った。「ドロヘドロ」というタイトルが逆に気になった。1話観て世界観の異常さに引き込まれ、原作全23巻を読破した。フリーランスとして長年どこにも属さず生きてきた俺が、煙ファミリーには「ここなら就職したい」と思った。
煙(エン)のプロフィール|マフィアのボスの生い立ちと素顔
煙は魔法使い界の頂点に立つマフィアのボスであり、マスクの下には短い髭を整えたダンディな素顔が隠れている。
| 名前 | 煙(エン) |
| 所属 | 煙ファミリー(ボス) |
| 身長 | 183cm |
| 体重 | 86kg |
| 年齢 | 43歳 |
| 誕生日 | 12月29日(山羊座) |
| 声優 | 堀内賢雄 |
| 魔法 | あらゆるものをキノコに変える |
| パートナー | ニカイドウ(強制契約) |
| 過去 | 赤ん坊で両親をキノコ化、工場で強制労働、地獄で2年生存後に地上復帰 |
身長183cm・43歳・声優は堀内賢雄——素顔はダンディ
煙(エン)は身長183cm、体重86kg、年齢43歳。誕生日は12月29日。煙ファミリーのボスとして魔法使いの世界に君臨する大物だ。アニメ版の声優は堀内賢雄が担当しており、低音で余裕のある声が煙のカリスマ性を完璧に表現している。
煙のトレードマークは、歯茎を剥き出しにしたようなデザインのマスクだ。ケムリを吐くための開閉ギミックが仕込まれており、煙ファミリーのシンボルとして部下全員が同型のマスクを着用する。赤紫の逆立った髪と相まって、一度見たら忘れられないビジュアルに仕上がっている。
煙のマスクは何でも均等に見る「平等な目」の象徴——素顔は整えた髭のダンディな男だが、マスクなしで見せる表情は組織のボスとして見せる顔とは全く違う。
マスクを外した煙は、短めに整えた髭を持つダンディな顔立ちをしている。部下の前ではカリスマ的なボスだが、キクラゲの前では赤ちゃん言葉でデレデレになる。煙の魅力は、マスクの上と下で見せる顔が全く違うギャップにある。
💡 補足:マスクのギミック
煙の歯茎を剥き出しにしたデザインのマスクには、ケムリを吐くための開閉ギミックが仕込まれている。同じ口元のデザインのマスクは煙ファミリーのシンボルでもあり、ファミリーに属している者のマスクは同じ口元をしていることが多い。

マスクの下があんなダンディなおじさまだったなんて…!ギャップがすごすぎる…!
赤ん坊で両親をキノコに変えた過去——工場→チダルマ
煙の過去は壮絶だ。まだ赤ん坊だった頃、自分でも知らぬ間に魔法が暴走し、両親もろとも周囲をキノコに変えてしまった。煙は自分が生やしたキノコを食べて生き延びた。両親をキノコに変えた張本人が、両親だったキノコを食べて生きていた——残酷だが、煙の魔法の強大さを物語るエピソードだ。
孤児となった煙は空き巣に攫われ、下級魔法使いたちが管理する工場で強制労働させられた。工場では中・上級の魔法使いを攫い、無理やりケムリを出させて売りさばく闇ビジネスが行われていた。煙はこの地獄のような環境で虐げられながらも、持ち前のキノコ魔法の才能で生き延びた。
9年間虐げられて衰弱した煙は、ケムリを出せなくなり川に放棄され、悪魔によって地獄に捨てられた。だが煙は地獄でも怒りで生き延び、2年後にチダルマらに発見される。チダルマは煙に「煙」と名付け、地上に戻した。地上に帰った煙はまず自分を利用していた工場を破壊し、上級魔法使いを虐げる組織を駆除していく。その強さとカリスマに惹かれた人間たちが集まり、現在の煙ファミリーが形成された。チダルマとは今でも個人的に会う仲であり、悪魔すら一目置かれる存在になった証拠だ。マフィアのボスとしての煙は、幼少期の地獄をくぐり抜けた先にある。だからこそ煙はファミリーを「家族」として守る——自分が得られなかった「居場所」を、煙ファミリーとして作り上げた。
煙の能力|キノコの魔法が「最強」になる理由
煙のキノコ魔法は一見地味だが、応用力と殺傷力の両面で魔法使い界最強クラスの能力だ。
| 基本効果 | 触れたものをキノコに変える(生物・非生物問わず) |
| 追跡機能 | 一度キノコを生やした相手はどこにいても補足可能 |
| 遠隔攻撃 | 胞子を飛ばして相手の体内からキノコを発生 |
| 遠隔操作 | キノコ人形にケムリをかけて相手の人形を作成 |
| 最大出力 | 街ひとつ全体を覆うほどの大量ケムリ放出 |
| 持続力 | 最大出力でも24時間以上ケムリを吐き続けられる |
| 弱点 | 激高すると味方を巻き込んで暴走する |
一見ショボい「キノコを生やす」——だが応用力が化け物
煙の魔法は「あらゆるものをキノコに変える」能力だ。直撃すれば生物・非生物を問わず、対象を一瞬でキノコと化して無力化できる。人間だろうが建物だろうが、煙のケムリが触れた瞬間にキノコの塊に変わる。ここまでなら「キノコを生やすだけ」に聞こえるかもしれない。
だが煙の恐ろしさは応用力にある。一度キノコを生やした相手はどこにいても補足できる。微細な胞子を飛ばして相手の体内に入り込ませ、内部からキノコを発生させて破壊することもできる。さらにキノコ人形にケムリをかけて相手の人形を作り、小さなキノコを埋め込むことで遠隔操作すら可能だ。追跡・拘束・遠隔攻撃・内部破壊——「キノコを生やす」だけでここまでの戦術を組み立てる煙の魔法は、悪魔すら一目置く理由がある。
「キノコ=ドフラミンゴの糸」——ジョニーが好きになった理由
正直に言う。最初はキノコがダサいと思った。マフィアのボスの能力がキノコって、炎とか雷とかもっとかっこいい魔法があるだろうと。
使い方を見て印象が反転した。ワンピースのドフラミンゴの糸と同じ構造だと気づいた。糸もキノコも、素材自体は地味だ。だが「地味な素材を極限まで使い倒す」応用力こそが最強キャラの条件だと、煙を見て確信した。ドフラミンゴは糸で鳥かごを作り、煙はキノコで人形を作る。どちらも素材の汎用性を限界まで引き出している点で共通している。
煙のキノコ能力は「ドフラミンゴの糸」と同じ構造だ——一見地味な能力を極限まで使い倒す応用力こそが最強を作る。

キノコがダサいと思ってたのに、使い方を見たら好きになった。能力の格差は素材じゃなくて応用力で決まる
煙の弱点——激高すると周囲が全滅する暴走癖
煙には致命的な弱点がある。感情が高ぶると魔法が制御不能になり、味方も巻き込んで周囲一帯をキノコまみれにしてしまう暴走癖だ。赤ん坊の頃に両親をキノコに変えた暴走と根っこは同じで、煙自身もこの弱点を自覚している。
煙が怒りで暴走すれば街ひとつがキノコに沈む。実際に煙は6年前、十字目のボスとの戦いでマステマの街を壊滅させた前科がある。「最強の能力」が「最大の弱点」にもなり得る——煙のキノコ魔法は攻守のバランスが極端で、感情に依存する危うさを常に抱えている。部下たちが煙の機嫌を最優先で気にするのは、単なるゴマすりではなく生存本能だ。
⚠️ 注意:マステマ事件と暴走
煙の暴走は半生映画によれば6年前のマステマ事件で実際に発生している。十字目のボスに対して終始劣勢だった煙は、ボスが突然苦しみ出した隙に思いきりケムリを吐き、街ひとつをキノコに変えることで生き延びた。だが煙は十字目のボスを仕留めた確信が得られず、生死を確かめるために「時を操る魔法使い」を探し続けることになる。
煙ファミリーの魅力|「履歴書のいらない組織」に俺は就職したい
煙ファミリーは能力と忠誠だけで評価される実力主義の組織であり、社会の枠に馴染めない人間の受け皿だ。
「使えるか、気に入るか」だけで拾い上げる
煙ファミリーの採用基準は極めてシンプルだ。履歴書もない。面接もない。職務経歴書もない。煙が「使える」と判断するか、「気に入る」と感じるか——たったそれだけで組織に迎え入れる。一般企業なら書類選考で落ちるような人材が、煙の目に留まれば即日採用される。
能天気も生意気もサイボーグも食い逃げ犯も、煙は「使えるか、気に入るか」だけで拾い上げる——履歴書も協調性も関係ない。
能天気な鳥太も、生意気な能井も、サイボーグの心も、食い逃げ犯の恵比寿すらファミリーの一員だ。煙は素性を問わない。過去の経歴を問わない。「煙の役に立てるかどうか」「煙が面白いと思うかどうか」——煙ファミリーの入団条件はボスの主観が全てだ。だからこそ、組織としての結束力が異常に強い。
💡 補足:煙ファミリーの主要メンバー
心(掃除屋・なんでもバラバラにする魔法)、能井(掃除屋・修復系魔法、煙の従姉妹)、藤田(下っ端・松村のパートナー)、ターキー(幹部・食材から人形を作る魔法)、鳥太(参謀格)、恵比寿(爬虫類の魔法)、消(幹部・透明化の魔法)、毒蛾(後の十字目幹部)など、能力も性格もバラバラの面々が「煙の判断」だけでひとつの組織にまとまっている。
煙×心の関係——ボス視点で見る「掃除屋の採用」
心は煙ファミリーの掃除屋(殺し屋)であり、煙が自ら見出した戦力だ。ぶっきらぼうで口も態度も悪い心を、煙はあえて組織に引き入れた。心の異常な耐久力と戦闘センスを煙は「使える」と即断したからだ。煙からすれば、心の性格の悪さや態度の横柄さは些末な問題でしかない。心と組ませた能井は煙の従姉妹であり、二人を掃除屋ペアとして組ませた煙のボスとしての嗅覚が、最強の掃除屋コンビを生み出した。
煙の暴走を気味悪がりつつも、煙ファミリーのために戦い続けた心——煙のボスとしての眼力が、結果として最強の掃除屋を組織に残した。
心は煙の方針に従順ではない。煙の暴走を気味悪がりもする。煙の異常な耐久力を不気味に感じてもいる。だが煙が死亡した後、心は煙ファミリーのために戦い続けた。煙のボスとしての眼力——「コイツは使える」と判断した直感が、結果として最強の掃除屋を組織に残した。
→ドロヘドロ 心がかっこいい理由とネタバレ|カイマン・ニカイドウの正体・2期情報も考察
煙×能井・鳥太・藤田・ニカイドウ——身内への面倒見の異常さ
煙のボスとしての魅力は「採用基準」だけではない。一度ファミリーに迎え入れた人間に対する面倒見の手厚さが異常なレベルにある。
能井は煙の従姉妹であり、希少な修復系の魔法(怪我を治す)を持つ最高戦力だ。煙はその才能を見出してファミリーの掃除屋として育てた。能井の生意気さを咎めるどころか、むしろ面白がっている節がある。能井が煙に対してタメ口を使っても、煙は怒らない。「生意気だが使える」——煙の採用基準がそのまま能井への態度に表れている。ただし能井からは煙にうるさがられているという描写もあり、必ずしも一方通行の信頼関係ではない。
鳥太は煙の右腕として長年仕え、煙は鳥太を最も信頼できる参謀として扱っている。煙が鳥太に見せる態度は、ボスと部下というよりも古い友人に近い。鳥太は煙の暴走を止められる数少ない人間であり、煙もまた鳥太の判断を尊重する。マフィアの組織にこの信頼関係が成立しているのは、煙のボスとしての器の大きさがあってこそだ。
藤田は下っ端で弱い。戦闘能力はファミリーの中でも最底辺だ。だが煙は藤田を切り捨てない。むしろ重要な任務を任せることすらある。「弱くても、ファミリーのために動く奴は捨てない」——煙のこの姿勢が、藤田を後の復活劇における立役者に変えた。
ニカイドウに対する煙の態度も興味深い。煙はニカイドウが「時を操る魔法使い」だと知ると、本人の意志を無視して一方的にパートナー契約を結んだ。やり方は強引だ。だが契約後、煙はニカイドウを魔法使いとして尊敬しており、暴力で魔法を使わせることはせず、限界まで自発的に魔法を使ってくれるのを待ち続けた。敵対関係になっても筋を通す——煙の器の大きさは身内だけでなく外部にも適用される。煙はファミリーを「使い捨ての駒」ではなく「守るべき家族」として扱っている。マフィアのボスでありながら、煙ファミリーが「いい奴ら」と呼ばれる理由がここにある。
社会不適合者の理想郷
煙ファミリーは「履歴書のいらない組織」——社会の枠に馴染めない人間が能力だけで評価される場所。長年フリーランスでやってきた俺が「就職したい」と思った理由だ。
長年フリーランスでやってきた俺にとって、「能力だけで評価され、飯を食わせてもらえる組織」は理想そのものだ。煙ファミリーは「ここなら就職したい」と思えた初めての組織だった。学歴も職歴も問われない。協調性テストもない。「お前は何ができる?」——煙の採用面接はたったこの一言だ。
社会の枠に収まれない人間が、能力ひとつで居場所を得られる。煙ファミリーはフィクションの中の組織だが、「能力だけで生きていける場所がある」という事実を見せてくれる。俺がドロヘドロに惹かれた理由は、煙ファミリーという「社会不適合者の理想郷」が描かれていたからだ。

ここなら就職したい——長年フリーランスでやってきても、こんな組織は初めて見た
煙の死亡と復活|ファミリーが身を削った救出劇
煙は原作11巻で十字目のボス・壊に殺害されるが、ファミリーの命がけの救出劇によって原作20巻で復活を遂げる。
十字目のボスに殺された——煙の死亡シーン
煙の死亡シーンは原作11巻で描かれる。十字目のボス・壊(カイ)が煙の屋敷に突如として現れた。壊は「ホールの雨」に似た異質な力を持っており、魔法使いのケムリを無効化する。煙はケムリを吐く間もなく瞬殺された。魔法使い界最強クラスの実力者が、自慢のキノコ魔法を一度も発動できずに殺される——読者に与えた衝撃は計り知れなかった。
煙の首は切り落とされ、脳内にある悪魔の腫瘍まで抜き取られた。魔法使いの脳内にある悪魔の腫瘍は魔法の源であり、腫瘍を失った魔法使いは復活すらできない。壊は煙を殺すだけでなく、復活の可能性そのものまで潰しにかかった。ボスを失った煙ファミリーは組織としての求心力を失い、壊の勢力に追い詰められていく。煙の死は、煙ファミリーの存亡を賭けた戦いの始まりだった。
⚠️ ネタバレ注意:壊の正体
壊(カイ)の正体は、廃物湖でカスカベ博士の多体移植手術によって覚醒した存在だ。魔法使いに殺された人間の怨念がアイの体内で増幅し、9つの首を持つ凶悪な人格として実体化している。壊の「ホールの雨」のような不快感は、この怨念に由来する魔法封じの能力——煙が手も足も出なかった理由はここにあった。
藤田・鳥太・ターキーの決死隊——身を削った復活劇
煙の復活はファミリー総出の命がけの作戦だった。ターキーは「料理で生命ある人形を作る」魔法の使い手だ。鴨肉ピザ生地を焼いて作る人形は、オリジナル本人のもとへ向かう性質を持っており、煙の悪魔腫瘍を追跡する切り札となった。
ターキーが仲間の体を素材に人形を作り、藤田と鳥太が命がけで腫瘍を取り戻す——ファミリー全員が身を削った復活劇だからこそ、煙の復活が「かっこいい」だけで終わらない。
藤田は下っ端で弱い男だ。だが煙の腫瘍を取り戻すために命を張った。壊の勢力が支配する危険地帯に単身で乗り込み、仲間と共に首だけの状態にされながらも、最終的に腫瘍の回収に成功する。ファミリーのメンバーが自分の体を犠牲にしてまで煙を取り戻そうとした事実——煙の復活はボスの強さではなく、ファミリーの絆が成し遂げた奇跡だ。原作19巻で腫瘍回収のクライマックスが描かれ、20巻でついにファミリーの結束によって煙が完全復活を果たす。
復活後の煙がかっこよすぎる——遠隔キノコで壊を撃破
復活した煙は、自分を殺した壊への報復に動く。煙は恵比寿や毒蛾の体から作ったキノコの分身を使い、遠隔操作で壊の勢力と戦った。ホールくんの体内で酸の液体に溶かされかけながらもキノコを生やし続け、体が真っ二つに裂けても戦闘を止めなかった。復活直後でボロボロの体でありながら、煙は一歩も引かなかった。
煙の復活後の戦いは、単なる「強キャラの無双」ではない。一度死んで、ファミリーに命を救われた男が、今度はファミリーを守るために戦っている。死亡前の煙はカリスマ的なボスだったが、復活後の煙は「仲間のために戦うボス」へと変わった。煙の死亡と復活は、煙ファミリーの絆を証明するエピソードだ。
キクラゲの正体と能力|煙が溺愛する「生命の悪魔生物」
キクラゲは死者を生き返らせる白い煙の魔法を持つ極めて希少な生物であり、煙が無条件に愛情を注ぐ存在だ。
キクラゲとは何者か——死んだ仲間を生き返らせる究極のチート
キクラゲは犬のような猫のような小動物で、煙ファミリーの一員だ。ペットではない——あくまでファミリーの一員として扱われている。アニメ版の声優は鵜殿麻由が担当している。鳴き声は「ンニャンニャ」で、人語はあまり理解していない。筒状の両腕を持ち、モノローグでは丁寧語で話す。見た目はぬいぐるみのように愛くるしく、恵比寿とは仲が良いが、藤田のことは嫌っている。
キクラゲの最大の特徴は「死者を生き返らせる」蘇生魔法だ。一般的な魔法使いのケムリは黒色だが、キクラゲのケムリは白い。白い煙を浴びた死者は蘇生する——ドロヘドロの世界でも極めて希少な、生命に直接関わる魔法だ。
ただしキクラゲの蘇生魔法には制約がある。キクラゲが蘇生するかどうかはキクラゲ自身の気まぐれに委ねられている。藤田が恵比寿の死体を前にして必死に頼んでも、キクラゲは気が向かなければ蘇生しない。だが藤田がその場を離れた途端、キクラゲは何気なく恵比寿を蘇生させた。究極のチート能力でありながら、使うかどうかはキクラゲの気分次第——操れない蘇生能力だからこそ「ペット」ではなく「ファミリーの一員」として扱われている。
📌 ポイント:白いケムリの希少性
キクラゲの蘇生魔法は「白いケムリ」が特徴で、一般的な魔法使いの黒いケムリとは色も用途も違う。死者を生き返らせる能力は『ドロヘドロ』の世界でも極めて希少で、煙ファミリーが他組織から狙われる最大の理由でもある。藤田を嫌っているのに、藤田の頼みで何度も大事な仲間を蘇らせている事実が、キクラゲの「気まぐれの中の温度」を物語っている。
煙の「キクラゲちゃ〜ん!」——冷酷なボスのデレ
冷酷なマフィアのボスでも、外の裏切りや計算を忘れて純粋に愛情を注げる存在が必要だ。煙にとってのキクラゲは、まさにその存在にあたる。
「キクラゲちゃ〜ん!」——組織を牛耳る冷酷なボスが赤ちゃん言葉でデレデレになる相手が、得体の知れない小動物というギャップこそがキクラゲの魅力だ。
煙はキクラゲに専用の部屋を与え、首輪には防犯装置を仕込んでいる。キクラゲが身の危険を感じると、首輪から刃が射出される仕組みだ。蘇生能力を持つキクラゲを狙う敵から守るためだが、煙の過保護ぶりが如実に表れている。キクラゲの前では、煙は組織のボスではなく「溺愛する飼い主」になる。部下たちが困惑するほどのデレっぷりが、煙の人間味を最も鮮やかに描き出している。
💡 補足:キクラゲ豆知識
キクラゲの名付け親は煙本人。鳴き声は「ンニャンニャ」、人語はあまり理解していない。筒状の両腕を持ち、モノローグでは丁寧語で話す。煙はキクラゲと揃いのスーツを作らせるほどの溺愛ぶりで、キクラゲに話しかけるときは「○○でシュね」というような赤ちゃん言葉になる——マフィアのボスのギャップが最大限に発揮される瞬間だ。
キクラゲ=俺の嫁——社会不適合者にとっての「絶対的な拠り所」
キクラゲは「生命を蘇らせる悪魔生物」だが、煙にとってはそれ以上だ——外の裏切りや計算を全て忘れて純粋に愛情を注げる「拠り所」だ。俺にとっての嫁も、まったく同じだ。
俺にとっての嫁がまさにキクラゲだ。社会で擦り切れても家に帰れば無条件で心をリセットしてくれる——人生を蘇生させてくれた存在。煙のオッサンを見て深く頷いてしまう。
フリーランスは自由だが孤独だ。社会の枠に馴染めずに独立して、仕事は来るが心が擦り切れる日もある。そんな日に帰る場所があるかどうかで、人間の耐久力は決まる。煙にとってのキクラゲは「蘇生能力を持つ便利な生物」ではなく、「自分を無条件に受け入れてくれる拠り所」だ。冷酷なマフィアのボスが赤ちゃん言葉になる相手——俺が嫁の前で全部脱力できるのと、構造は全く同じだ。煙のオッサンを見ていると、人間には「蘇生してくれる存在」が必要だと心から思う。

嫁がキクラゲだと気づいた時、煙のオッサンを初めて本気で理解できた
よくある質問(FAQ)
- ? 煙(エン)の声優は誰?
- 煙(エン)の声優は堀内賢雄で、アニメ版ドロヘドロのSeason1・Season2の全編にわたって煙役を担当している。堀内賢雄の低音で落ち着いた演技が、マフィアのボスとしてのカリスマ性とキクラゲへのデレを見事に演じ分けている。
- ? 煙の素顔はどんな顔?
- 煙の素顔は短めに整えた髭を持つダンディな顔立ちで、マスクを外した表情は組織のボスとして見せる顔とは全く異なる。普段は歯茎型のマスクで顔を隠しているが、素顔は端正で、キクラゲの前ではデレデレの表情を見せる。
- ? 煙のプロフィール(身長・体重・年齢)は?
- 煙の公式プロフィールは身長183cm、体重86kg、年齢43歳、誕生日12月29日(山羊座)。煙ファミリーのボスとして魔法使いの世界に君臨する大物だ。
- ? 煙は死亡する?生き返る?
- 煙は原作11巻で十字目のボス・壊によって殺害されるが、ファミリーの命がけの救出劇によって原作20巻で復活し、最終的に生存する。藤田・鳥太・ターキーをはじめとする部下たちが命がけで悪魔腫瘍を回収し、煙の蘇生を成し遂げた。
- ? キクラゲの声優は誰?
- キクラゲの声優は鵜殿麻由が担当しており、アニメ版ドロヘドロで「ンニャンニャ」という独特の鳴き声を演じている。人語をほとんど話さないキクラゲだが、鵜殿麻由の演技によって感情豊かなキャラクターに仕上がっている。
- ? 能井と煙の関係は?
- 能井は煙の従姉妹(イトコ)であり、希少な修復系の魔法(怪我を治す)を持つ最高戦力だ。心とパートナーを組む掃除屋(殺し屋)でもあり、煙ファミリーの中核戦力として機能している。
- ? ドロヘドロのアニメSeason2はいつから観られる?
- ドロヘドロSeason2は2026年4月1日(水)から配信が開始されており、Prime Video・dアニメストアほか主要な動画配信サービスで視聴できる。監督は林祐一郎、制作はMAPPAが続投している。U-NEXTでドロヘドロを観る(31日間無料)
まとめ|煙ファミリーは社会不適合者の理想郷だ
煙の能力は一見ショボいキノコを応用力で最強にした。煙ファミリーは履歴書のいらない組織で、社会の枠に収まれない人間が能力だけで評価される理想郷だ。キクラゲは煙の拠り所であり、俺にとっての嫁と同じ存在だ。
社会の枠に馴染めない人間が能力だけで評価される場所がある——煙ファミリーという場所が。フィクションであっても、「能力だけで居場所を得られる組織」の存在を知っているだけで、少し救われる。煙のオッサンが赤ちゃん言葉でキクラゲを溺愛する姿を見て、俺は嫁との関係を重ねた。冷酷なボスも、長年フリーランスで生きてきた俺も、帰る場所があるから外の世界で戦える。煙は赤ん坊の頃に両親をキノコに変えた過去を持ち、工場での強制労働を生き延び、魔法使い界の頂点まで上り詰めた男だ。煙のファミリーへの執着は、煙自身が「居場所」を求め続けた人生の裏返しでもある。
ドロヘドロは2026年4月1日からSeason2の配信が始まり、煙ファミリーの活躍が再びアニメで観られる。Season1から約6年ぶりの続編で、制作はMAPPAが引き続き担当している。原作全23巻もアニメも、煙ファミリーの「全員がいい奴」な空気感を味わってほしい。

煙ファミリー、本当にみんないい人たちだよね…!キクラゲも含めて全員に会いたくなっちゃった!



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